シェアハウスと一般賃貸の初期費用&生活費の比較!お得なポイントや注意点も解説します
シェアハウスの初期費用って一般賃貸とどのくらい違うの?
この記事では、シェアハウスと一般賃貸との初期費用・生活費の違いを具体的な数字を使って解説します。
また、シェアハウスの設備やサービスについても触れているのでシェアハウスを検討している方はぜひ参考にしてみてください!
シェアハウスと一般賃貸の初期費用比較
一般賃貸での一人暮らしの初期費用
一般的な賃貸マンションの家賃の全国平均は約5万円です。これを元に大まかな初期費用を計算します。
敷金 | 5~10万円(家賃1~2ヶ月分) |
礼金 | 5~10万円(家賃1~2ヶ月分) |
仲介手数料 | 3~5万円 |
家賃の前払い | 5~15万円(家賃1~3ヶ月分) |
家具家電の購入費 | 10~20万円 |
火災保険料 | 1~2万円 |
鍵の交換代 | 1~2万円 |
一般的な賃貸物件の初期費用の内訳です。合計金額は30~64万円ほどになります。あくまでも相場を考慮しての金額なので、地域や物件によって差はありますがこれくらいを考えておかなければなりません。
シェアハウスの初期費用
シェアハウスも同様に家賃5万円で初期費用を計算してみます。
初月の家賃 | 5万円 |
共益費 | 5,000円~2万円 |
デポジット | 3~5万円 |
仲介手数料 | 1~2万円 |
火災保険料 | 0~2万円 |
一般的なシェアハウスの初期費用の内訳です。合計金額は95,000~16万円ほどになります。こちらも地域や物件の設備等で金額が変わるので一概に言えませんが、だいたい予算としてはこれくらいを考えておくといいでしょう。
賃貸物件と比較するとかなり金額差がありますね。
初期費用がどうして違うのか
敷金礼金がない
賃貸物件だと敷金礼金が初期費用が高額になってしまう大きな要因と言えます。シェアハウスはデポジットが敷金礼金の代わりとなっており、高くても家賃1か月分ほどです。
また、賃貸物件の礼金は返ってきません。敷金はどちらも退去時の部屋の清掃や修繕費用分を引かれた金額が返ってきます。
家具家電付き
個室の家具家電
家具は物件や部屋によって置いてあるものが違うので内覧の時に確認してください。基本的には下記の家具家電が備え付けであります。
- ベッドフレーム
- マットレス
- 机、いす
- 冷暖房
収納棚、ミニ冷蔵庫などが付いている部屋もあります。カーテンや掛布団、枕などは物件によって付いていないことも多いです。
共有スペースの家具家電
こちらも物件によって様々なので内覧時に確認が必要です。基本的には下記の家具家電が備え付けであります。
- 冷蔵庫
- 電子レンジ
- ケトル
- 食器類、調理器具類
- ダイニングテーブル
- TV
- ソファ
- 洗濯機
- 冷暖房
たまにコインランドリー式の洗濯機や乾燥機が導入されている物件もあるので確認しましょう。
シェアハウスと一般賃貸の生活費比較
シェアハウスと賃貸物件の初期費用は倍以上の金額差となりました。では、月々の生活費はどのくらい違ってくるのか見てみましょう。
食費、交際費などはどちらの物件でも違いが出ないと思うので比較の項目から外しています。
どちらも家賃5万円で計算し、シェアハウスの共益費は1万円で計算します。光熱費などは平均金額を当てはめてます。
シェアハウス | 賃貸物件 | |
家賃 | 5万円 | 5万円 |
共益費 | 1万円 | 0 |
電気代 | 共益費に含まれる | 約5,500円 |
ガス代 | 共益費に含まれる | 約3,000円 |
水道代 | 共益費に含まれる | 約2,300円 |
Wi-Fi代 | 共益費に含まれる | 3,000円 |
携帯料金 | 7,000円 | 7,000円 |
日用品 | (一部共益費に含まれる)1,000~3,000円 | 3,000~7,000円 |
合計 | 68,000~70,000円 | 73,800~77,800円 |
多少シェアハウスの方が安いくらいの金額差ですね。金額だけで見るとそんな大差ない気がしますが、物件の設備や立地で大きな違いが出てきます。次の項で詳しく説明していきます。
シェアハウスの日用品項目の一部共益費に含まれるというのは、共有スペースの備品等のことです。主に下記の商品が含まれます。
- トイレットペーパー
- トイレ掃除用品
- 食器洗剤
- 食器洗い用スポンジ
- 共有スペースの掃除用品
シェアハウスと一般賃貸 設備とサービスの違い
シェアハウスと賃貸物件の家賃が同額であっても物件の設備やサービスで大きな違いが出てきます。
共益費一律の強み
基本的にシェアハウスの共益費は毎月一律です。そのため無理に節約とか考えなくていいので楽でした。もちろん常識の範囲内での使用なので、著しく使用されていれば別途追加料金を請求するシェアハウスもあります。
長時間外出する時は冷暖房を切る、水を出しっぱなしにしないなど普通の生活をしていれば問題ありません!
賃貸物件だと使った分だけ支払うので、節約すればシェアハウスより安くなりますがそのために暑さや寒さなどを我慢しないといけなくなります。
備え付けの設備の違い
シェアハウスの大きな魅力として設備が充実していることが挙げられます!シェアハウスのコンセプトや規模にもよりますが、設備の一部を例に挙げると…
- ジム
- 大浴場
- シアタールーム
- 防音室
- ワークスペース
- テラス
- 菜園 など
こういった設備が住人は無料で利用できてしまいます!家賃や共益費が少し割高の場合が多いですが、生活の満足度が上がりわざわざ外出する必要がなくなるので出費も抑えられます。トータルで見るとお得です。
賃貸物件ではシェアハウスと同程度の家賃でこのような設備が付いてくることはないです。
清掃業者の有無
シェアハウスには清掃業者が共有スペースを掃除したり、消耗日用品を補充してくれる物件もあります。共有スペースは使用人数が多いのですぐに汚れてしまいます。
住人が当番制で掃除をするシェアハウスもありますが、私は断然清掃業者が来てくれる物件をおすすめします!なぜなら、住人の当番制だと絶対やらない人が出てくるのと、人によってキレイになった基準が違うのでトラブルの原因になりやすいからです。
できれば週4~5日くらいの頻度で清掃業者が来てくれる所だと比較的きれいなスペースを維持できると思います。私は週3日清掃スタッフが来てくれる物件に住んでいましたが、全然足りないと感じました。
賃貸物件だと自分しか使用していないので汚れ具合はシェアハウスほど酷くならないでしょう。自分の基準できれいを保てるのでストレスがありません。
他人が汚した後始末をしないといけないことも多々あるので、潔癖な人やルーズな人が苦手という方はやめといた方がいいです。
シェアハウスに安く住む方法
キャンペーンを利用する
シェアハウスの仲介サイトではキャンペーンを開催してます。数か月間家賃が安くなったり、デポジットが不要だったり、中には1か月分の家賃が無料になることも!
そういったキャンペーン物件は内覧が殺到してすぐに空室が埋まってしまう場合がほとんどなので、気になる物件があれば行動あるのみ!
私は内覧しようか迷っているうちに満室になってしまったことが何度かあります…
家賃が安い地域の物件にする
地域によって家賃の相場が変わってきます。それは一般賃貸でも同じことです。
郊外の物件や少し不便な場所の物件などが安い傾向にあります。代わりに家や個室が広いことが多いのでフリーランスやリモートワークが主な人には好条件かもしれません。
一般賃貸だと郊外で家賃が安くても”ただそれだけ”ですが、シェアハウスだと付加価値が付いてくるので同金額の家賃でも生活の満足度が変わってきます。
設備が充実している物件を選ぶ
せっかくシェアハウスに住むなら設備が充実している物件を選んだ方がお得!多少割高になったとしても一人暮らしではなかなか手に入らない生活ができるのでおすすめです。
例えばジム付きのシェアハウスだとジムに通わなくて済みます。入会費・交通費などもかかりませんし、シェアハウス館内なのでちょっとしたスキマ時間に利用できます。
シェアハウスの設備を利用することで時間やお金を有効的かつ効率よく使えるので長い目でみると生活満足度に差が出ます。
シェアハウスの注意点
契約期間を確認する
一般賃貸の場合契約期間が1~2年に設定されています。シェアハウスは物件によって違うので契約する際はよく確認しておかないと後々トラブルに発展するので注意しましょう。
例えば、最低契約期間が3か月の物件を1か月で退去したら違約金の請求や残りの2か月分の家賃請求が発生したり、最初の3か月の契約を延長する時に次は1年契約になる場合もあったりします。
また、デポジットの返金に関しても部屋のクリーニングが必要ない場合のみ返金など条件が付いていることもあるので詳細まで確認してから契約しましょう。
シェアハウスに向いてない人
シェアハウスはいろんな人との集団生活です。ルールを守らない人、ルーズな人、几帳面すぎる人、ねちねち文句を言ってくる人など例を挙げるとキリがありません。
そんなシェアハウスで生活していくのに特に向いていない人は「潔癖な人」です。潔癖と言ってもレベルがあると思いますが、普通のきれい好きレベルの人でもストレスが溜まります。
以下、私が経験したことの一部です。
- キッチンを使った後、コンロ周りを掃除しない
- ダイニングテーブル上に何かのソースが数滴飛び跳ねててもそのまま
- 食器がキレイに洗えていない
- シンクの排水溝のごみをそのまま放置
- 電子レンジや冷蔵庫内を掃除しない
- お風呂場や洗面台の排水溝に髪の毛が溜まってもそのまま
- トイレの便座が上がったまま
私はまだ我慢できるレベルなので気が付いたら片づけていたのですが、それが無理な人もいると思います。人によってキレイの基準は違いますし、これまでの生活環境も違います。
足の踏み場もない部屋が普通だった人のキレイと普段から小まめに掃除していつでも人を呼べる部屋が普通の人のキレイが違うのは仕方ないことです。
自分の常識が人とは違うこともあるので、逐一注意していると逆に潔癖症のクレーマー扱いになってしまう可能性も。
もし私が挙げた例が無理だと感じたのならシェアハウスは止めておいた方がいいでしょう。どうしてもシェアハウスみたいな体験がしてみたい人は、短期間のサブスクサービスを利用する方がいいと思います。
まとめ
シェアハウスと一般賃貸の初期費用と生活費を比較してみましたが、いかがでしたか?
総合的に見るとシェアハウスの方がお得な感じはしますが、人間関係のトラブルが発生する確率が高く、共有スペースがすぐに汚れるデメリットもあります。
一般賃貸だと自分のルールで家の管理ができますが、人との交流や贅沢な設備の利用ができないデメリットが。
シェアハウスに住むか悩んでいる人の参考になれば幸いです。