【留学の意味ない?!】セブ島留学のデメリット10個と治安について
フィリピンのセブ島留学には「留学費用が安い」「マンツーマンレッスンが受けられる」などのメリットがありますが、一方でデメリットもあります。
私自身はセブ島留学をしてよかったと今でも思っています。しかし、人によっては思っていた成果を得られない場合もあるのです。
この記事では、セブ島留学のデメリットについて「学校編」「生活環境編」それぞれ5つご紹介します。合わせてセブ島の治安についても触れているので、セブ島留学を検討中の方は参考にしてみてください!
フィリピンセブ島留学のデメリット:学校編
日本人が多い
フィリピンのセブ島は直行便で3~4時間ほどの近さです。日本から一番近い英語の語学留学先といえます。加えて費用が他の英語圏留学と比べてかなり安いので人気の留学先となっています。
そのため、セブ島の語学格好には日本人留学生がたくさんいます。なんならセブシティに住んでいる日本人も結構いるのでモールとか行けば絶対1人は日本人に遭遇するくらいです。
同じ学校に通っている日本人同士で遊びに行くことがほとんどなので、自然とお互い日本語で会話してしまい結局学校以外でほぼ英語を使わない状況に陥ってしまいます。
英語がそんなに得意でない人は意識的に日本人を割けないと、日本で英会話スクールに通っているのとほぼ同じ状態になってしまうので注意しなければなりません。セブ島にわざわざ留学した意味がなくなってしまいます。
フィリピンの英語教師はネイティブではない
フィリピンの母国語はタガログ語です。英語が公用語として通じますが、現地人同士はタガログ語で会話しますし、年配の人やスラムの人はタガログ語しか話せない人もいます。
英語というのは国や地域によってアクセントなどがかなり違ってきます。日本国内でも方言があるように、英語にも訛りがあるのです。ある程度簡単な英語の雑談ができるレベルの人であれば、逆にフィリピン訛りに矯正されてしまうかもしれないので欧米の英語を習得したいなどの希望があるならセブ島留学はおすすめしません。
先生の質に差がある
セブ島にはたくさんの語学学校があり、その分先生の需要も高いです。しかも、語学学校の先生は現地の仕事の中でもそれなりに高収入の部類に入るので希望者も多いのです。
きっちり教師としての教育を受けた先生もいれば、まだ教師として勉強途中という段階の先生もいます。私の場合は、ちゃんと授業計画を練って私のレベルに合わせた教材を用意してくれる先生とただ雑談をして終わったな~という先生といました。
雑談は確かに楽しいし、スピーキングの練習にもなるので「英語に慣れる」という段階から始める人にとってはいいかもしれませんが、仕事で将来使いたいと考えている人にはもったいない時間となってしまいます。
日本人慣れしすぎた教師が多い
セブ島留学に行く外国人のほとんどが日本人と韓国人です。そのため、学校にはアジア人しかいないことがほとんどです。
フィリピン人はとってもフレンドリーでおしゃべり好きの人が多いため、英語への苦手意識が減少するメリットがあります。しかし、おしゃべり好きゆえに全然話せない日本人の単語をただ繋げただけの英文でも察して英会話が成立してしまうのです。
そのため、正しくない英文法で単語をただ繋げただけでも相手が汲み取ってくれた!とあたかも自分が英語を話せるようになったと錯覚してしまう場合があります。
セブ島で英語が上達したと思って他の国へ留学したら全然通じなかった…なんてこともあります。
学校で門限が定められている
留学先の学校が用意した宿泊施設の場合、門限が決められていたり外出できる日とできない日が決められていたりします。自分でホテルやコンドミアムを手配した場合はそういった制限はありません。
門限は22時~25時の間くらいで定められていることが多いようです。もし門限を破れば最悪退学処分もあり得るので注意しましょう。
フィリピンセブ島留学のデメリット:生活環境編
日本ほど衛生面が整っていない
ショッピングモールなどの大きな施設は比較的きれいな方ですが、それでもネズミがいたりスーパーの床に商品がたくさん落ちてたりします。病院を受診した時、イニシャルGのあいつがいたときは衝撃でした。けど、日本の一般的な病院設備と全然違うので仕方ないのかと思いました。
イニシャルGより衝撃だったのが、リゾート施設の屋外にあるお店でスムージーを注文しようと列に並んでいた時です。目の前でフルーツをミキサーにかけてくれるのですが、そのミキサーが黒く見えるほどハエがたかっていたんです。前に並んでいる人の分を少しすすいだだけのそのミキサーで作っているのを見て買うのを止めました。
現地の物を買う時はよく観察してからにしましょう。
食事や水が合わない
私は水が体に合わなくてしょっちゅうお腹を壊してました…。基本的には下痢の症状が続くのですが、2回ほど救急車を呼びたいくらいの吐き気と腹痛と下痢に襲われたことがあります。でも日本ですら救急車を呼んだことないのに海外でとかハードル高すぎて、自分の足で何とか病院へ行きました。
他の人と同じご飯をシェアして食べても私だけ腹痛になるので体質によると思います。おそらく水がダメなのかなと。お店で出された水とか料理を食べるとお腹壊すことが多くて、自炊で食べた料理は何ともなかったので(水は購入したものしか使わない)。
日本で傷んでいるものを食べても何ともなかったのでお腹強い方だと思っていても壊したし、ヨーロッパ周遊やドイツワーホリの時は何ともなかったのでセブ島が本当に合わなかったんだと思います。
お腹に自信がない人は外食は控えた方が安心です。水も絶対にレストランで出されたの飲まない方がいいです。
電気ガス水道のインフラが不安定
日本だと天候や自然災害時に停電になりますが、セブ島では普通によく停電になります。しかも復旧までに数時間かかるので暑い日は地獄です。モールとかの施設は発電機が設備されており数分で復旧するのでモールに避難してました。
パソコン作業とかよくする方は小まめなデータ保存をしておかないと泣くことになります。
あと、私は会社が用意したマンションに住んでいたのですが、水道から出てくる水が塩素臭かったり、色が黄色っぽくにごっていることがありました。シャワーの水も全てだったので急遽大量に飲料水を買ってきてそれで洗うなんてことも。しかも数日間その状態が続くんですよね。
日本みたいにすぐに対応して解決する国って珍しいんだと思い知らされましたし、日本の作業してくださる方の偉大さをかみしめました。
野犬がいる
道を歩いていると野犬をよく見かけます。狂犬病の可能性があるので、見かけたら絶対に近づかず刺激しないようにしましょう。
私すごく犬好きで実家でも犬飼っていたので、正直ガリガリな犬を見るとご飯あげたくなっちゃうんですが我慢しました。狂犬病に感染すると100%の致死率なのでかなり危険なんです。セブ島へ行く前に狂犬病ワクチンを打つ人もいます。
もし野犬と接触してしまったら早急に病院へ行きましょう。放置すれば100%死にますが、病院で適切な処置を受ければ大丈夫です。
虫が多い
虫嫌いの人は結構きついかもしれないです。南国だからなのかイニシャルGのあいつがいつも見るやつより大きくて、ちょっと辛かったです。道具を使えば自分で処理できるのですが、それでも躊躇する大きさだったのでマジで無理!って人はやめといた方がいいかも…。道端とかにも普通にいるのでビビります。
あと、ハエも多いです。スーパーにも全然います。特にフルーツコーナー。
ちょっとトラウマになったのはナスを購入して家で半分に切ったら芋虫が出てきて泣きそうになりました。イニシャルGは対処できても芋虫とかミミズとかウニョウニョしている虫はマジで無理なので大騒ぎでした。農薬使ってないということでいいのかもしれませんが、しばらく野菜を触るのが怖かったです。
フィリピンセブ島の治安
ぼったくりされる可能性がある
私はタクシーでよくぼったくりに遭遇します。セブ島に来て間もない頃は相場が良く分からないので1週間ほど上司と一緒にタクシーに乗って感覚をつかみました。
モールなど頻繁に行く場所はだいたいいくらなのか把握しておかないと倍以上のお金を請求されます。学校の先生などに宿泊施設からのおおよその料金をあらかじめ聞いておくといいでしょう。
タクシーに乗って絶対にしないとけないのは、メーターを使ってもらうことです。メーターさえつかってもらえばそこに出ている金額を払えば何の問題もないのですが、確信犯でメーターのボタンを押さない運転手もいます。なので、乗ったらまずはメーターのボタンを押したかどうか確認する必要があります。
あとは、タクシーで遠出する時は交渉制になる場合が多いです。特に空港-セブシティ間はいつも交渉してました。若干割高になることが多いのですが、それでも日本のタクシーと比べると破格の値段です。空港-セブシティ間の値段の相場も先生などに聞いておくといいでしょう。
一人で夜道を歩かない
男女関係なくセブ島では夜道を1人で歩かない方が賢明です。
私の住んでいたマンションは大通りから1~2分ほど小道を進んだ先にあるのですが、夜になると街灯はあるもののかなり暗くなります。しかも横は雑木林だったので人が隠れるには十分な場所でした。
同じマンションに住んでいる日本人男性が夜にその小道で強盗に遭遇したと聞いた時はビックリしました。ナイフなのか銃なのか暗くて分からなかったようですが、3人ぐらいの人に囲まれて金を渡せと脅されたそうです。男性はすぐに財布ごと渡すと強盗は去っていき無事解放されたのですが、そういうことが普通に起こり得る環境であることを肝に銘じておかなければなりません。
絶対に行ってはいけない地域もある
一人歩きはもちろん、絶対に近づいてはいけない地域も存在します。もし行くとしても昼間で現地の信頼できる人にアテンドしてもらう必要があります。同僚は現地人と一緒に言った時、「タクシーのドアを絶対に開かないで」と運転手からも忠告されたことがあるそうです。
具体的な地名を挙げると、以下の場所です。
フィリピン人も近づかない地域です。ボランティアでも行かない方がいい地域でかなりの危険を伴います。
物乞いが多く、しかもその物乞いは雇われていたりします。赤ちゃんを貸し出してその赤ちゃんを抱いた女性が手招きして物乞いします。
注意していれば危険度は低いですが、一人では絶対に行ってはいけません。あと夜に行くのもやめておいた方がいいです。
ストリートチルドレンに注意が必要
セブ島にはストリートチルドレンも存在します。人懐っこく集まって来たかと思えば気が付くと貴重品がなかった…なんてこともよくある話です。子供でも複数人に囲まれては危険です。
セブシティにもスラム街やゴミ集積所でお金になりそうなゴミを拾って生活している人もいます。スコールが降れば、裸の子供が道に出てシャワーの代わりに水浴びをしている光景も目にしたことがあります。
彼らはその日を生きていくのに必死なので遠慮などありません。冷たいようですが留学で来ている以上、勉強に集中して変に関わらないようにしましょう。
置き引きやスリが頻発
モールのフードコートやレストランでは貴重品を手放してはいけません。日本ではカフェなどで席を確保するためにバッグなどを置いておくのが当たり前ですが、海外でそれは絶対にしてはいけない行為です。
同僚はフードコートで食事をしている時、バッグを座っていた椅子に引っ掛けていたところスリに遭いました。モール内だったので監視カメラがあり、映像を確認すると男女二人組が絶妙な連携で同僚のバッグを盗んでいる姿が映っていました。その数秒後にバッグが無いことに気づいた同僚が周りをキョロキョロしていましたが時すでに遅し。二人組は人混みに紛れて逃げた後で、その後も結局犯人は見つかりませんでした。
女性はチャックが付いているバッグを選ぶようにして、男性はボトムスの後ろポケットに財布を入れないようにして防犯しましょう。
睡眠薬強盗・トランプ詐欺
睡眠薬強盗やトランプ詐欺は昔からある手口だそうです。街中やモールなどで気さくに話しかけてきて「日本が好き!もっといろんな話がしたい!」などと言って自宅などに誘います。
睡眠薬強盗は、飲み物などに睡眠薬を入れて相手が眠っている間に貴重品を盗む強盗のことです。トランプ詐欺は、仲良くなったしみんなでゲームでもしよう!と持ち掛け金銭を賭けさせてだまし取る詐欺です。
少し生活すれば分かると思いますが、フィリピン人は本当に気さくな性格の人が多いです。学校の先生はもちろん、カフェのスタッフやモールの店員さんなどみんなが悪い人ではないのです。ただ、中には強盗や詐欺目的で接近してくる人もいるので常に警戒しておかなければなりません。
私がセブ島で防犯していたこと
ボディバッグ愛用
ボディバッグを前になるように装着していました。両手も空くし、貴重品の管理もしやすいのでかなり便利です。財布もスリ対策でボディバッグ内でチェーンを繋いで管理してました。
服や持ち物は現地人に合わせる
セブ島でオシャレするとかなり浮きます。「私は日本人です。お金持ってます!」とアピールしているようなものなので、Tシャツに短パンそしていざという時に走れるスニーカーが外出着でした。
もちろん小物類もブランド品なんて持ちません。お会計でブランド財布を出した時に目をつけられて尾行され人気のない所で強盗される可能性があるからです。
現金は最低限だけ持ち歩く
スリに遭っても被害額が少なくなるように、そして強盗に遭遇した時にこれだけしか持ってないと渡してしまえるように持ち歩く現金は最低限にしてました。
モールのATMで現金の引き出しもできるので、もし出先でお金が必要になってもそれで対応できます。
夜に外出しない
私はお酒もそんなに好きじゃないし、食べ物もすぐにお腹を壊すので外食もしないということで夜の外出は必要ありませんでした。時々上司とのご飯や会社の集まりで夜に出かけることはありましたが、そういう時の帰りは同僚が一緒なので問題なく帰路につけました。
フィリピンセブ島留学におすすめの人
まずは英語に慣れたい人
英語力が0に等しい人は、まず英語に慣れるところから始めるのがいいでしょう。いきなり「じゃあみんなの前で発表して」といわれてもパニックになりますし、英語への苦手意識を克服するならとにかく英語を口にすることに慣れる必要があります。
英語に慣れる段階からならセブ島のマンツーマン授業はかなり役立ちます。なんせその授業の間はずっと自分が発言し続けるわけですから。グループ授業だと他の人もいるのでその分発言回数は減ってしまいます。
自分の実力に合った内容の授業を受けられるのもポイントです!
海外生活を体験してみたい人
近場で海外生活を体験してみたい人にセブ島はおすすめです。リゾート地でもあるので、バカンスも同時に楽しめます!
日本とは違う発展途上国の雰囲気を感じることができ、初めての海外生活でも現地に日本人もたくさんいるのでノウハウがたくさんネット上に公開されているので心強いです。
私もセブ島が初めての海外生活だったのですが、分からないことがあっても現地の日本人に教えてもらえたりサポートがあったのでなんとかやっていけました。この経験があったからこそ、ドイツワーホリもなんとかなったと思います。
別の国へ留学やワーホリ予定がある人
カナダやオーストラリアなどへ留学またはワーホリの予定がある人もセブ島留学はおすすめです。カナダ・オーストラリアなどで語学学校に通うと金額がセブ島の倍近くになることが多いです。そのため、基礎部分だけでもセブ島で習得しておくと後にカナダやオーストラリアで学校に通う時クラス分けで少し上のクラスから始められたり、勉強期間が短縮されるかもしれません。
私が通っていた学校でもセブ島留学後に他の国へ留学やワーホリに行く人がたくさんいました。あまり英会話に自信がない人は、一旦セブ島で海外の雰囲気に慣れてから他の国へいくのもありだと思います。
まとめ
フィリピンのセブ島留学のデメリットに関して私の経験を交えてまとめてみました。いろいろ挙げましたが、メリットもたくさんあります。
結局は自分の行動次第で実りのある経験になるかどうかが決まってくるものです。それに人それぞれ留学への意気込みも違います。遊び目的の人もいれば本気で英語を学びたい人もいます。
学校の選択、付き合う友人によって結果が変わることも多いので留学へ行く前に自分の目的を明確にしておく必要があります。
個人的には失敗しても成功してもいい人生経験だと思います。そこからの学びは確実に1つはあるわけですから。ぜひ検討してみてください!