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語学力不問・未経験で海外勤務した話

かんなろ
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みなさんは外国人と英語で会話している人を見て憧れたことはありませんか?私はかなり憧れてました!英語が話せるだけでかっこいいし、頭良さそうだし何より将来仕事とかで役立ちそうだと。
とはいえ、私は学生の頃から英語が一番苦手科目でした。be動詞と一般動詞の違いも分からない、リスニングはただの雑音に聞こえるし受動態とか関係代名詞とかもう何が何やら状態。正直今でも文法とか全然分かりません…(^-^;

そんな私が24歳の時に全くの知識無しでフィリピンのセブ島へ1年間勤務&語学研修を受けた体験談をご紹介します!

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海外勤務への流れ

まず始めに私が海外勤務をすることになった経緯を簡単に説明します。説明と言っても直感で行動するタイプの私にちゃんとした計画を立てる能力はありません。私の思考回路は以下の通りです。

海外に住んでみたい→語学力がない→お金もない→働きながら英語を学習できる会社の求人を検索してみる→たまたま広告代理店で未経験可・語学力不問の求人を見つける→とりあえず応募するだけしてみる→面接で担当者と話が盛り上がる→採用

何で採用されたのか今でも謎です。けど運も実力のうち!ということでフィリピンのセブ島勤務が決定しました。

業務内容

私には絶対にやりたい業務というものがありません。専門的な知識や技術が必要な業務でなければ何でもやります。言い方は悪いですが、誰でもできる仕事しかやったことがありません。

広告代理店の業務は主にデータ入力でした。Excelを使って数値を入れたり、関数を使って表を作成したりというものです。Excelとか大学のレポート作成の時に少し使った程度の知識でしたが、全部教えてくれるのでそこまで苦労しませんでした。

やり取りも日本人なので業務で英語を使用することはありません。オフィスがセブ島なだけでやってることは日本でやる仕事と同じです。

語学研修

私がこの仕事に応募した1番の理由が、語学研修付きだったからです。勤務時間8時間の内3時間は語学研修でした。そう!8時間勤務ではなく、実質5時間勤務だったのです!こんな夢のような条件の仕事ってあるんだな~と感激したものです。

最初の半年は現地の語学学校に通い、残りの半年は会社で直接雇用した教師をオフィスに常駐させて授業を受けていました。

海外勤務の目的

海外勤務をする目的は人によって違います。私の場合は、将来ヨーロッパ各地を周遊する時に最低でも英語はある程度話せるようになっておきたいのと、海外に住むという経験をしておきたかったという目的でした。簡潔に言えば、海外で遊ぶための経験が欲しかったのです。
同僚は、起業するための経験のためだったり、海外勤務というキャリアが欲しいという人だったり仕事寄りの目的が多かったです。

衣食住と給与

給与は現地で銀行口座を開設してフィリピンペソで振り込まれました。日本円にすると手取り1か月10万ちょっとくらいの額です。完全週休二日制の4時間勤務+語学研修付きで考えると破格だと思います。

住居は会社が用意してくれたマンションで生活してました。日本の設備と比較するとレベルは落ちますが、キッチン付きでミニ冷蔵庫と電子レンジもあり、ベッドも広く困ることはありませんでした。
スーパーも徒歩圏内にあり、セブシティで誰もが利用するアヤラモールも近かったので生活用品も簡単に手に入りました。

海外に住むにあたって、銀行口座を作ったり住む場所を確保する手続きは必須です。それを会社が全部やってくれたのでとても助かりました!数年後のドイツワーホリの時は1人で手続きしに行かなくてはならずあたふたしましたが、セブ島での経験があったからこそだと思います。

海外勤務を経験して分かったこと

何事も経験してみないことには分からないものです。いくら書籍や経験者からの情報を集めたとしても、自分もその通りになるわけではありません。
人生予想外のことが起きるから面白いのです!

次は、セブ島で生活してみて良かったことと苦労したことをご紹介します。

セブ島で生活してみて良かったこと

結論から言うと、良かったこと方が多いです。結局、失敗する経験も今後のことを考えると良い経験となるので、やらない後悔よりやる後悔だと私は思ってます。

英語への苦手意識が低くなった

これが本当にその後のドイツワーホリやヨーロッパ周遊で役に立ちました。
英語に対して苦手意識を持つ人の多くは、「完璧でないと通じない」と思い込んでいるからだと思います。そして間違った英語を話すことで馬鹿にされたり、恥をかくのではないかと。

実際のところ、ビジネスで使わないのであれば単語1つだけでもなんとかなります。お笑い芸人の出川哲朗さんの出川イングリッシュはいいお手本だと思います。
大切なのは話そうとする意志・伝えようとする意志なのです。勉強も仕事もインプットだけでなく、アウトプットをしてこそ自分の力になります。

それにフィリピン人は陽気でおしゃべり好きな人が多く同じアジア人の私たちに対して差別意識もありません。また、多少間違った英語を話しても何となく通じてしまうので完璧を追求することを止めました。

価値観や視野が広がる

旅行で行くのと現地に住むのとでは全然違う生活なのだと痛感しました。セブ島と聞くとほとんどの人はリゾートを思い浮かべるのではないでしょうか。
実際リゾート地もありますが、まさかそんなところに住むわけではありません。日本でも観光地のど真ん中に住んでいる人は少ないでしょう。

セブ島にはスラムもあります。スコールが降れば裸の子供がシャワー代わりに雨を浴びていたり、狂犬病の恐れがある野良犬がいたり日本では見ることのない光景が目に入ります。
そんな国で生活している人と価値観が同じであるはずがありません。フィリピン人の先生達と授業を交えて話していく中で新たな考え方を知ることができました。

日本の良さ、海外の良さが分かる

私は海外に住んでみるまで日本が嫌いでした。旅行でしか体験していなかった海外を日本より自由で楽しそうと感じたのです。
しかし、実際に住んでみると全然違っていました。日本では当たり前のことが海外では違う。逆も然り。

日本にした住んだことがなければ気が付けなかったかもしれません。短所だと思っていたことが視点を変えれば長所にもなる。それは人も国も同じなんだと思いました。

セブ島で生活してみて苦労したこと

買い物する時に英語が通じないとかの語学面はむしろ良い経験となったのでここでは省きます。治安面も日本より悪いことは周知のことのなのでこちらも省きます。では私が予想外に苦労したこととは何なのか…

それは、衛生面です。特に水!

日本でお腹に関する不調経験がほとんどなかった私がセブ島で病院にかかった回数なんと3回!日本で暮らした24年間で記憶にあるのは弟から移された胃腸炎1回のみ。セブ島で発熱・下痢・嘔吐のトリプルコンボを1年で3回も受けたのは衝撃的でした。

日本で賞味期限が少し切れた牛乳とか飲んでも特に何ともなく生きてきたので私のお腹がそんなに繊細だったなんて思いもしませんでした。
会社の人たちと一緒にご飯を食べに行った時も、同じものを食べたにも関わらず私だけお腹を下してばかり。病院へ行ったのは3回ですが、セブ島にいる間ほとんど毎日下痢気味でした…

同僚には同じ歳の女性も2人いましたがその人たちは大丈夫でした。私が特別弱かっただけなのか、ただただ相性が悪かっただけなのか。ヨーロッパではお腹は大丈夫でしたが冬場の咳が酷かったので、私はもう日本にしか住めないな~と思っています。

海外勤務・語学留学を考えている方へ

海外勤務や語学留学は人生の分岐点と言えるほど大きなイベントだと思います。そう軽々と決められるものではありませんが、悩み過ぎて時間だけが経ってしまわないようにしましょう。
未知の環境へ足を踏み入れるのは誰しも怖いです。けれど、そういった恐怖を克服することで自分への自信に繋がり、経験値として蓄積されていきます。経験はお金で買えるものではありません。

個人的に意識しておいた方がいいなと思うことを以下にまとめてみました。絶対これが正しいわけではありませんが、もし誰かからこういった相談を受けたら以下のようなアドバイスを私ならします。

若ければ若いほどチャンスの幅が広がる

挑戦は何歳からでもできます。しかし、若い方がより挑戦できる範囲が広いのです。
私が経験したセブ島勤務も当時30歳の知人女性がすごく興味を示していて、上司に推薦してみたのですが年齢でダメでした。若手を育てるという方向性だったので25歳以下しか募集していないとのこと。ワーホリも基本的に30歳以下しか応募できません。

語学留学も海外勤務も40歳からやろうと決めればやれます。ただ、圧倒的にハードルが高くなってしまうのです。会社に海外勤務挑戦枠などがあればまた話は変わってきますが、なければ結構難しいかと思います。

いつでも動けるように準備しておく

情報収集は小まめにいろいろなサイトを見ておきましょう。海外勤務に興味があるなら「海外勤務 語学力不問 求人」などで検索をかけると求人が出てきます。英語研修付きのような好条件は少ないと思いますが、現地で生活すると嫌でも英語に触れることになるので日本で黙々と座学だけしているより有意義だと思います。
普段からどんな求人が出ているのかチェックしておくとチャンスを掴む機会が多くなります。

語学留学やワーホリを考えている人は貯金をとにかく増やしましょう。特にワーホリは年齢制限が設けられているので逆算して計画的に貯める必要があります。

最初のステップはアジア諸国がおすすめ

何にせよ初めての海外勤務や留学はアジアがおすすめです。ヨーロッパや欧米に憧れる気持ちはよく分かりますが初めての長期滞在でそっち方面に行くと心が挫けてしまうかもしれません。

私がアジアをお勧めする理由を簡単に6つご紹介します。

距離的に近い

距離的に近いと何かあった時帰国しやすく、家族や友人も旅行で来やすいからです。アジアだと直行便も多いので便利です。

食文化が近い

食文化は馴染みやすく感じます。ヨーロッパ滞在中はアジア料理が恋しくてたまりませんでした。

日本の物が手に入りやすい

日本の企業が進出していたり、日本の商品を置いているお店が結構ありました。例えば化粧品とかどうしても日本食が食べたい時とかすごく助かります。

差別を受けづらい

あからさまな態度を取られることはありません。日本人と分かるとすごく親切にしてくれることがほとんどです。逆にスリとかぼったくりに遭うこともありますが。

金銭的に余裕を持てる

アジアはヨーロッパや欧米と比べて物価が低いので金銭的に余裕が持てます。語学学校の授業料もアジアの方が安いので貯金が苦手な方におすすめです!

求人数の差

海外勤務の求人を見るとアジアの国の方が多い傾向にあります。また、未経験・語学力不問という条件もアジアの方が多い印象です。

まとめ

私が経験した海外勤務と語学研修はこんな感じでした。未経験でも語学力がなくてもチャンスは掴めます。必要なのは覚悟です。
私の体験が少しでも迷っている人や一歩踏み出す勇気が出ない人の参考になればと思います。

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ABOUT ME
かんなろ
かんなろ
非正規雇用の30代独身女
20代にやりたいことをやりつくした人間。ホームステイ、ワーホリ、海外赴任、海外周遊、シェアハウス入居、リゾートバイト。生き急いだ感がすごかった。 30代は余生感覚でのんびりスローライフでも楽しみたい。
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