転職を繰り返すのは弱さじゃない。限界に気づける人の特徴
こんにちは、かんなろです!
「また転職したの?」
そう言われるたびに、少しだけ胸がざわつく。
転職を繰り返している自分は、どこかおかしいのかもしれない。
そんなふうに感じたことはありませんか。
私は正社員やアルバイトなど含めたら20個くらいの職場を経験していると思います。
もう、多すぎて数えてられないほど。
だからか、これまで同僚から転職の相談とかされる機会が何度もありました。
そんな同僚の話を聞いてきて思うのは、転職を繰り返す人ほど自分の限界にちゃんと気づける人だということです。
我慢し続けることが正解のように見える社会で、「もう無理かもしれない」と立ち止まれるのは、弱さではありません。
むしろ、心や体を守ろうとする、ごく自然な感覚です。
この記事では、転職を繰り返す人が実は一番大事にしているものについて、「まず話を聞く」立場から、ゆっくり言葉にしていきます。
答えを急がなくても大丈夫です。
今感じている違和感を、ここで一度置いていってください。
転職回数が多いことを、気にしすぎなくていい理由
正直に言うと、転職回数が多いことで、書類選考が通りにくくなる現実はあります。
私自身、応募しても連絡が来ない、理由も分からないまま不採用が続く、そんな経験を何度もしてきました。
「また落ちたか…」と画面を閉じながら、履歴書の職歴欄を見て、やっぱり転職回数のせいなのかなと考えてしまうこともありました。
だから、
「転職回数はまったく問題ありません」
とは言えません。
それでも、ここで一度立ち止まって考えてほしいのは、書類選考で不利になることと、転職の判断が間違っていたかどうかは別だということです。
振り返ってみると、私が辞めた職場には共通点がありました。
- 体調が明らかにおかしくなっていた
- 家に帰っても、仕事のことを考えてしまって憂鬱になる
- 朝起きた瞬間から「もう帰りたい」という気持ちになる
- 「このまま続けたら壊れるかもしれない」と感じていた
- 職場で働く人を信用できなくなった
あのとき、もし
「転職回数が増えるのが怖いから」
と無理をして続けていたら、書類選考以前に、心や体を壊して働き続けること自体が難しくなっていたと思います。
転職を繰り返してきた人は、勢いで辞めてきたわけではありません。
迷って、悩んで、それでも「ここでは続けられない」と感じたから、意を決して環境を変える選択をしてきただけです。
確かに、転職回数は選考で見られます。
不利になる場面もあります。
でもそれは、あなたがこれまで何を感じ、何を守ろうとしてきたかを否定するものではありません。
大切なのは、「転職回数が多い自分はダメだ」と結論づけることではなく、
なぜその選択をしてきたのかを、自分の言葉で説明できること
そこに向き合えた人ほど、次の職場では同じ無理を繰り返さなくなっていきます。
転職を繰り返す人は、実は共感力が高い
転職を繰り返してきた人の話を聞いていると、ある共通点があることに気づきます。
それは、人や環境の変化にとても敏感だということ。
- 職場の空気がピリついている
- 誰かが無理をしている
- 自分の中に小さな違和感が生まれている
こうしたサインに、早い段階で気づいてしまう人が多いのです。
共感力が高い人ほど、
「自分さえ我慢すればいい」
「みんな頑張っているから」
と、自分の感覚を後回しにしがちです。
でも、その我慢は長くは続きません。
気づいてしまうからこそ、見過ごせないし、違和感をなかったことにできない。
だから結果的に、「合わない環境から離れる」という選択を重ねることになります。
それは決して、気分屋だからでも、根性がないからでもありません。
むしろ、感じ取る力が強すぎるがゆえの選択です。
私自身も、
「この職場、何かおかしい」
「この働き方を続けたら、しんどくなる」
そう感じた違和感を、無視しきれなかった一人です。
周りから見れば、
「また辞めた」
「我慢が足りない」
と思われていると思います。
でも振り返ると、あのとき感じた小さな違和感は、ほとんど間違っていませんでした。
転職を繰り返す人は、環境に適応できない人ではなく、自分の感覚をごまかし続けられない人なのだと思います。
だからこそ、誰かのしんどさにも気づきやすいし、「それ、無理してない?」と声をかけられる。
この共感力は、仕事を選ぶうえでは苦しくなることもありますが、人の話を聞く立場になったとき、少しでも相手の気持ちに寄り添える力になります。
転職を繰り返す人が、本当に大事にしているもの
転職を繰り返してきた人は、
「仕事が続かない自分はダメな人間だ」
「また逃げてしまった」
そんなふうに、自分を責めてしまいがちです。
でも、これまでの話を振り返ると、ひとつはっきりしていることがあります。
それは、転職を繰り返す人ほど、「これ以上、自分を壊さないこと」を何より大事にしているということです。
お金や肩書き、世間体よりも先に、心や体が限界に近づいていることに気づいてしまう。
そして、そのサインを無視しきれない。
本当は、もう少し頑張れたかもしれない。
我慢し続けていれば、評価されたかもしれない。
そう思う場面も、きっと何度もあったはずです。
それでも、
「このまま続けたら、壊れてしまうかもしれない」
その感覚を優先してきた。
これは、逃げではありません。
自分を守るための判断です。
特に、以下の症状が出ている状態なら職場環境を変える選択を視野に入れた方がいいかもしれません。
- 体調に変化が出ている
- 食欲がない
- 朝起きるのが極端に辛い
- 仕事のことを考えるだけで気持ちが沈んでしまう
私の場合は、こういった症状が1ヵ月以上続いたことがありました。
そして当時住んでいたシェアハウスで仲良くしていた人に
「そんなにボロボロになってまで働く意味ある?辞めた方がいいんじゃない?」
という一言で我に返りました。
「あ、そっか。会社って辞めてもいいんだ」
不調が常態化していて「仕事を辞める」という考えが思いつかなかった自分に気が付いて、これは危ない状態だ、とやっと認識することができました。
こちらの記事でもう少し詳しく当時の状態や正社員と派遣社員に対する考え方などを書いているので興味があれば読んでみてください👇

転職を繰り返してきた人は、何も考えずに辞めてきたわけではありません。
「もう無理かもしれない」
「ここにいたら壊れてしまう」
そう感じながらも、ギリギリまで悩んできた人です。
だからこそ、転職という選択の裏側には、“自分をこれ以上すり減らさない”という一貫した価値観があります。
転職回数が多いのは、ブレているからではなく、実は一番ブレていない部分があったから。
それに気づけたとき、転職の履歴は「失敗の積み重ね」ではなく、自分を守ってきた記録に変わっていきます。
相談を受けるとき、私がまず「転職を勧めない」理由
私が正社員で働くことにこだわらなくなってから、職場で働き方について同僚から相談されることが増えました。
決まってその相談をしてくる人たちは、明らかに頑張り過ぎていると心配になるほど働いています。
職場で親しくなった人とは、ご飯に行ったりすることがあるのですが、そういった時に転職するか、このまま続けるべきなのか、といった相談をされます。
でも私は、いきなり
「辞めたほうがいい」
「まだ頑張ったほうがいい」
とは答えません。
まずやるのは、話を聞くことです。
転職を繰り返してきた私ですが、転職を率先して推奨しているわけではありません。
できるなら私も転職なんてしたくはないし、転職履歴が不利になる場面もあります。
だから、そんな簡単に「転職したらいいやん!」とは言えないです。
まずは結論を急がず、今の状態を一緒に整理します。
私が特に見るのは、次の3つです。
- 体調に明らかな変化が出ていないか
- 心が限界に近づいていないか
- 職場環境が、明らかにブラックではないか
十分な睡眠時間が取れないほど働いていたり、サービス残業や持ち帰りの仕事が常態化していたり、このままでは心と身体が壊れてしまうと感じたら、その時点で「無理をしない選択」を提案します。
一方で、環境自体に大きな問題がなかったり、キャリアアップを視野に入れていたりしたら、少し様子を見てみる。
大切なのは、「転職すべきかどうか」を即決することではなく、今の自分がどんな状態にいるのかを正しく知ってもらうこと。
転職を繰り返してきたからこそ、一度立ち止まって、話して、整理することの大切さを理解しています。
その人の将来の目標やキャリアプランがあるので、話を聞いたうえで”今”どうすべきかを一緒に考える。
相談してきた人の中には、転職した人も、そのまま残って頑張っている人もいます。
私の転職履歴が役に立つことがあるんだと驚いた反面、嬉しくも思います。
さいごに
転職を繰り返してきたことを、
「失敗の積み重ね」
「我慢が足りなかった結果」
そう思ってしまう人は多いかもしれません。
でも、ここまで読んでくれたあなたなら、少し見え方が変わってきているのではないでしょうか。
転職を繰り返してきた人は、何も考えずに辞めてきたわけではありません。
違和感に気づき、限界を感じ、それでもどうするべきか悩みながら、その都度、自分なりに選択をしてきた人です。
転職回数が多いのは、ブレているからではなく、自分を壊さないための判断を何度もしてきた結果。
だからまずは、「また転職してしまった自分」を責める前に、ここまでよく考えてきたことを少しだけ認めてあげてください。
そしてもし今、辞めるべきか、続けるべきか、まだ答えが出ない状態なら、無理に結論を出さなくて大丈夫です。
一度、話して、整理して、今の自分の状態を確認するだけでも、次の選択はずっと楽になります。
焦らなくていい。間違っていなかったかを、今すぐ証明しなくてもいい。
必要なのは、「正しい答え」よりも自分を守れる判断軸なのだと思います。
