人生で本当に大切なものを見失わないための考え方
こんにちは、かんなろです!
突然ですが、みなさんは普段”自分の死”について考えることはありますか?
あ、少し物騒な印象を抱きましたか?別に死ぬことを推奨する内容の記事ではありませんのでご安心ください。
生きることと死ぬことに対する考え方、または判断や行動の基盤となる生死に関する考えのこと
なかなかこんな話題にならないし、なんだか暗い空気になりそうで敬遠しがちです。しかし、人生において死生観はとても大きな意味を持つと感じています。
自分の死について、全然意識したことがない人、お葬式に参列している時に意識する人、現状が辛すぎて自ら消えてしまいたいと考えている人。
死ぬことが怖くてたまらない・そんなこと考えるだけ無駄・死んだら無になるだけなどこれまで育ってきた環境や触れてきた情報によって捉え方は様々です。どれが正解とか間違いとかはありません。
それでも考え方ひとつで人生が変わる場合もあります。
この記事では、私が死生観について考えたことで人生がより充実した経験をご紹介します!
- 悩みがあってモヤモヤしている人
- このままの生活でいいのかと感じている人
- 自分の人生に意味がないと感じる人
- 自分のやりたいことが分からない人
とにかく毎日がそんなに楽しく感じられない人に読んでもらいたいです。
死生観を考えるようになったきっかけ
知人お勧めの本
私が高校生の時、母の知人から1冊の本を貸してもらいました。その本は「生きがいの創造」というタイトルで分厚く、読む前は「なんだか宗教の勧誘みたい…」と思ったものです。
本を読む前は必ず目次を見て興味がありそうな項目がなければ読まないし、面白そうだと感じたら読むようにしています。この本も同様にまずは目次を見てみました。
「死後の世界」「人生の目的」「すべてのことには意味がある」
などのキーワードが目に留まりました。当時は”死”に対する恐怖が大きく、死ぬことが本当に怖くて怖くて仕方ありませんでした。加えて特にやりたいこともなく、なんとなく学校に行って、なんとなく受験して、なんとなく就職するんだろうなと深く考えることをせず流れに身を任せているだけでした。
目に留まったキーワードはまさに私にピッタリで、それを教えてくれる大人は周りにいませんでした。
気が付けば本を読み始めており、ページをめくる手が止まりませんでした。読み終わったころにはスッキリとした感情に包まれ、あんなに怖かった”死”がむしろ楽しみに感じるほど死生観が激変したのです。
「人生とは何なのか」
「死ぬということはどういうことなのか」
「どうして辛い経験をしなければならないのか」
こんなことを深く考えたことはなく、ただ「人生はしんどいな」「死ぬのは怖いな」「辛すぎて死にたい」というところで思考は止まっていました。
今では私の人生の指標として、少し疲れた時や人生が楽しくないと感じた時に読んで原点に返るようにしています。この本をお勧めしてくれた母の知人には感謝です。
↓本に関してはこちら↓
身近な人の死
生きていると家族や親戚、友人や知人の死を経験します。私は父方と母方の祖父2名、同級生の友人2名、シェアハウスで仲良くなった友人1名、そして母と以前飼っていたミニチュアダックスフンド2匹のしを体験してきました。
その中でも特に私の中で衝撃だったのは友人の死でした。同級生は20歳の時と24歳の時、シェアハウスの友人は36歳という若さで亡くなりました。同年代の死というものは「この先老人になるまで生きている補償はない」という事実を厳しく突き付けてきます。
死因は、事故と難病でした。結婚を控えていた、店長に任命されたばかりでこれからもっと頑張ろうとしていた、結婚2年目の幸せな家庭を築いていた人たちです。
見送る側として「もっと連絡をして会っていればよかった」「もっと○○してあげればよかった」などの後悔は尽きません。
この友人の死によって私はより一層「今を楽しく生きて後悔なく逝きたい」と思うようになりました。そして大切な人と過ごす時間がどれだけ貴重なのかを痛感します。
人の死に直面する機会は今後もどんどん増えていくことでしょう。もしかしたら次に死ぬのは私自身かもしれません。
自分が死ぬ時、「あ~楽しかった!人生満喫した~!」と思えるような人生を送りたいですね!
大学の講義
大学では心理学を専攻していたこともあり、人の考え方に関する講義が多くありました。残念ながらそこまで真面目に取り組んでいなかったので、ほとんど忘れてしまったのですがその中でもずっと記憶に残っている講義があります。
それが「看護師が看取った患者の後悔~人が死ぬ前に後悔する5つのこと~」という内容の講義でした。
次の章で詳細を記述しているのでここでは書きませんが、とても衝撃を受けたことを覚えています。知人に紹介してもらった本のおかげで死ぬことは怖くなくなりましたが、自分が死ぬまでの過程と死ぬ瞬間の気持ちなどはそこまで想像したことがありませんでした。
この講義を受けてから私の人生の目標は「死ぬ時に後悔しない生き方をする」になりました。
人が死ぬ前に後悔する5つのこと
私が大学の講義で衝撃を受けた「看護師が看取った患者の後悔~人が死ぬ前に後悔する5つのこと~」の内容をこちらで説明していきます。
ニュース番組で毎日のように事故や戦争、災害などで命を落とした人の報道がされていますが「明日は自分の番かもしれない…」と思いながら見ている人は多くないでしょう。
看護師が看取った患者ということでこの講義ではそのような突発的な死ではなく、病気や老衰などで亡くなった人の最後のお話です。人間の死に触れる機会が多い看護師の方々の話を聞いて、死ぬ時にならないと人間は自分にとって何が最も大切だったかを理解するのではないかと思いました。
人が死ぬ時、何を想い、何を後悔するのか。あなたは次の5つを後悔しない人生を歩めているでしょうか。順番にみていきましょう。
もっと自分らしく生きればよかった
親や周りの人たちに望まれた通りに振舞って生きて、本当にやりたかったことをやらなかった後悔。これが1番多いそうです。
考えてもみたらその通りで、あなたの人生はあなただけのもの。親や周りの人たちが理想とする人生を何で代わりに歩まないといけないのか。
ただし、環境のせいでそうせざるを得ない人が一定数いるのは確かです。親や親族の存在、会社や学校などなかなか切れない人間関係というものがあります。
私の場合は、興味のない習い事に週5で通わされたり、行きたくもなかった大学に進学させられたりしました。
今でこそ、前の章で紹介した本の知識があったり、社会に出てたまに役に立つことがあったりして自分には必要な経験だったと思えますが、当時は本当に早くこの世から消えて楽になりたいとさえ考えていました。
現段階で自分らしく生きていないと感じているなら今からでも遅くはありません。自分らしく生きるというのが分からない人は、まずはやってみたかったけど反対されて断念したことから消化していくのはいかがでしょうか?
やりたかったことをしていく内に「自分らしさ」が分かってくるかもしれません。
あんなに働きすぎなければよかった
実に日本人らしい後悔だと思いました。家族との時間、趣味の時間、旅行の時間などを犠牲にして仕事に打ち込んでしまった後悔。
働くことが悪いわけではありません。仕事に誇りを持っていたり、やりがいや生きがいを感じている人もたくさんいます。
しかし、仕事以外の大切なことをないがしろにしているとこのような後悔が死の間際に押し寄せてくるのです。
次の時間は充分に取れていますか?
- 家族や恋人、友人、ペットとの時間
- 趣味の時間
- 自分をケアする時間
- 息抜きの時間
時間は決して戻ってはくれないし、今この瞬間というものは2度と訪れないのです。確かに働いて得られるものは人生をより豊かにしてくれます。給与が上がったり、経験を積むことで自分の能力が上がったことを実感できたり、そういった経験も大切です。
しかし、死の間際の後悔はお金や地位があったところで何の意味も持ちません。その仕事は本当に自分の大切な時間を犠牲にする価値があるのかじっくり考える必要があります。
何事にも限度があります。自分は何のために働いているのかを今一度確認して、プライベートの時間と調整してみましょう!
言いたいことをはっきり伝えればよかった
恥ずかしいから、照れ臭いから、いつでも言えるから、調和を乱したくないからという理由で言葉にしなかったことを後悔。
日本語は「察する」「空気を読む」といった直接言葉にせずにコミュニケーションを取る難しい文化だと思います。恋愛でよくある「言葉にしなくても分かるでしょ?」「いやいや、言葉にしないとそんなの分かるわけない!」といったすれ違いが分かりやすい例です。
自分の人生を振り返った時、「あの時ちゃんと伝えていたら今とは違った関係だったかもしれない」「照れくさくて感謝の言葉をしてこなかったけど、もっと伝えておけばよかった」など不思議と些細な記憶が呼び起こされるようです。
感謝や愛情は言える時に言っておかないと死ぬ間際に後悔が押し寄せてきます。普段から言ってないな~と思う人は今日からでも伝えてみませんか?
「ご飯美味しかった!」「お仕事お疲れ様!」「手伝ってくれてありがとう!」
もっと友人と連絡を取ればよかった
もっと友人と多くの時間を共有しておけばよかったという後悔。
友人と連絡を取ろうと思えばいつでも取れるし、SNSで近況を知ることもできる時代。仕事も家庭もあるとわざわざ連絡しなくてもいいかと後回しになり、長い期間連絡を取っていない友人はいませんか?
友人はお金で買えるものではありません。自分のことを理解して相談に乗ってくれたり、くだらない世間話で盛り上がったり、共通の趣味で楽しく遊んだり、そんな友人がいることは本当に幸運なことです。
中にはそんな友人に恵まれなかった人や信じていた友人に裏切られた人もいるでしょう。死ぬ間際に会いたいと思う友人がいることは幸せなことなのです。
これを機にずっと連絡を取っていなかった友人へ久々にメッセージや電話をしてみてもいいですね!
もっと自分の幸せを追求すればよかった
仕事や勉強が忙しくて自分の幸せをないがしろにしてきた後悔。
不思議なことに、人間は子供の頃は自分の幸せを最優先にしていたのに大人になるにつれ後回しにしてしまいます。それは、規律であったり社会であったりそういうことを学び、自己中心的な生き方では生活していけないと察するからです。
そうして自分の幸せを後回しにしていく内に何が自分にとって幸せだったのかを忘れてしまいます。さらに悲しいことに、自分の幸せについて気づかされるタイミングが死ぬ間際なのです。
せっかく自分の幸せが何なのかを思い出せたり、幸せについて考える時間ができたかと思えば死へのカウントダウンが開始された後なんて悲惨すぎます。
普段の生活でたった5分でもいいです。自分が一番幸せを感じる瞬間やどうなった時に幸福を感じるのかを考えてみてください。
そしてそのために何ができるのかを考え、行動に移してこそ本来あるべき人生ではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたか?なかなかディープな内容ではありますが、人間は必ず死ぬ生き物です。未来の幸せを考えることも大切ですが、最後は必ず死ぬということを心に刻む必要があります。
もう一度人が死ぬ前に後悔する5つのことをおさらいしておきます。
- もっと自分らしく生きればよかった
- あんなに働きすぎなければよかった
- 言いたいことをはっきり伝えればよかった
- もっと友人と連絡を取ればよかった
- もっと自分の幸せを追求すればよかった
死生観を持つことで、自分が本当に大切にすべきものが自ずと分かるようになります。大切なものが分かると、それを守るために行動します。苦労や困難があるかもしれませんが、大切なものを守るためなら頑張れてしまうものです。そうして生きている内に気が付けば充実した人生が送れていることに気づきます。
もし、こういった死生観や人生に関する内容が好きなら下記の記事でで紹介している本もお勧めです!参考になればと思います。