日本でプチ留学!シェアハウスで叶う国際交流のリアル!!
私がシェアハウスを利用してみようと思ったきっかけは簡単に外国人と接点が作れると考えたからです。実際、外国人の友達を作るにはかなり良い環境でした!
仕事をしながら新しく外国人の友達を作るのは大変です。周りに外国人と接点のある人がいれば紹介してもらえますが、残念ながら当時の私にはそんな人はいませんでした。
かと言って、外国人が集まるバーとかコミュニティに1人で乗り込む勇気もない…
そもそも英語話せないのに外国人がいるシェアハウスに住めるの?!やってけなくない??
英語は話せなくてもコミュニケーションはとれます!むしろこの環境でもやっていけないのであれば、外国人との交流は厳しいです。
シェアハウスでの交流はとてもハードルが低いので「外国人と話したい!」という気持ちがあればなんとかなります。
この記事では、実際にシェアハウスで外国人と共同生活をしてみてどう感じたのかをご紹介します。
シェアハウスに住む外国人が日本にいる目的
シェアハウスに住む外国人の目的はそれぞれ違います。目的によって接し方も多少変わってくるので把握している方が今後の関係を築きやすいです。
語学留学
語学留学で日本に来ている場合、結構生活を切り詰めている人が多いです。そのため、節約を重要視して自炊したり、あまり無駄遣いしない傾向にあるので、旅行や遊園地などに誘う際は、そういう事情も考慮してあげるといいでしょう。
日本の手料理を振舞ってあげたり、安く買い物ができるお店とか教えてあげるととても感謝されますよ!
もちろん、観光を楽しみたい留学生もいるのでそういう人は積極的に遊びに誘ってあげると喜びます。
ワーキングホリデー
ワーキングホリデー制度を利用してきている人は、日本の文化などに興味がある人がほとんどなので積極的にイベントや観光に誘ってあげると喜びます。中には語学学校に通ったり、将来日本で働くために勉強している人もいたので、日本語や日本のマナーなどを教えてあげるといいでしょう。
ワーキングホリデーは学校に通ってもいいし、条件の中でだったら働いてもOKな制度です!
仕事
仕事として日本に来ている人は、シェアハウスでの過ごし方が二極化する場合が多いと感じました。日本が好きで日本語も積極的に使ってコミュニケーションを取る人と、基本的に部屋にこもっている人です。
仕事をしている人のほとんどは語学関係の仕事で、日本人に英語を毎日教えていてうんざりしてしまう人は家ではあまり日本人に関わらないようにしている印象でした。
それにシェアハウスだと勤務外に無料で英語を教えるということになってしまいがちなので、避けているのかなとも思いました。
あくまでシェアメイトです。無料で英会話教室並みの授業が受けられるという期待はやめましょう。
旅行
シェアハウスによっては数日間~数か月だけ利用する契約もあります。観光で日本に遊びに来た際、せっかくだから日本の生活も体験したいとシェアハウスに短期間だけ住む外国人もたくさんいるのです。
こういう人は付き合いは短いですが、日本に興味がある人なので遊びに誘うと喜びます!しかし、勉強しに来ているわけではないので、日本語が全く分からないという場合がほとんどです。
こちらから英語で積極的に話さないといけないので、ある程度のコミュニケーション能力が必要となります。
シェアハウスに住む外国人との接し方
シェアハウスを始めて利用する人は、外国人と一緒に生活をしたことがない人がほとんどです。職場で外国人と接する機会があったとしても、家で一緒に過ごす経験はなかなかできません。
私も最初は何を話したらいいのか、どんな接し方をしたらいいのかとても困惑しました。外国人とコミュニケーションを取りたいけど気分を害してしまったらどうしよう…と考えてしまい自分から話しかけるのに時間がかかりました…
シェアハウスで外国人と接する機会があった私なりにコミュニケーションのコツや注意点を共有しておきます!
会話のレベルに合わせて接する
シェアハウスに住む外国人をおおまかに分けて「日本語が全く分からない人」「簡単な単語や文は分かる人」「それなりに会話が成立する人」の3つに分けます。
私も英語が話せる方ではないので、私の経験と英語が堪能な日本人シェアメイトの様子を参考に説明しますね!
日本語が全く分からない人の場合
日本語が全く分からない人はできるだけこちらも英語で話します。旅行で来た人や日本に来たばかりの人がこのレベルの日本語力である場合が多いです。
とはいえ、私も英単語が少し分かるくらいでペラペラ話せないので、基本的にジェスチャーや紙に書いてコミュニケーションをとっていました。スマホは万能で翻訳にも使えるし、調べものにも使えるし、動画とか一緒に観て話題提供もしてくれるので必須アイテムです!
あとは英語ができるシェアメイトに助けてもらってました!そうやって会話に入る人がどんどん増えて仲良くなるパターンが多いです。
簡単な単語や文が分かる人の場合
簡単な単語や文が分かる人は日本語と英語を混ぜながら話します。少し言葉が分かる人は日本語を勉強している場合が多く、こちらも日本語をできるだけ使ってあげた方が相手も勉強や練習になるので喜ばれます。
使う日本語もできるだけ簡単な言い回しや単語を選んでました。それでも伝わらない場合は英語を使って話します。
こちらも英語の練習になるし、相手も日本語の練習になるのでwin-winな関係が築けて楽しかったです!
それなりに会話が成立する人の場合
それなりに会話が成立する人はほぼ日本語で会話してました。英語で頑張って話そうとあわあわしていたら「日本語で大丈夫ですよ」と言われて驚愕しました。
もちろん個人差はありますが、普通の雑談程度なら日本語で会話が成り立ちます。
たまにTVとか見ていて「今のってどういう意味?」と質問されて説明したり、逆に「それを英語だとどんな風に言うの?」と聞いて教えてもらったりストレスなくコミュニケーションできます!
とにかくまずは直接本人にどんな接し方を望んでいるのか聞いてみた方がトラブルやすれ違いなく交流できます!
避けるべき話題
外国人と話す上で宗教・政治・人種差別などは避けるべき話題として有名です。
理由は安易に想像できると思いますが、軽はずみなことを口にすると大変なことになりかねません。私は外国人がいるときはTVのニュース番組をなるべくつけないように心がけていました。
過去にたまたまTVをつけっぱなしにしていて、韓国人がいる時に反日のニュースが取り上げられ微妙な空気になったことがあったからです。その韓国人は日本のことが好きだし、とても親切な人で「韓国人みんなが反日というわけじゃないよ。でもなんかごめんね」と言われて切なくなりました。
ニュースの伝え方は国によって違います。自分の国のことが悪く言われていたり、批判的な報道がされていると少なからずショックを受けるので避けるのが一番無難です。
それから見た目の話をするのも人種差別に繋がりかねないので、あまり身体的特徴を褒めたりするのも良くないです。
「鼻が高くて羨ましい」「金髪の地毛ってかっこいいな~」などついつい言ってしまいがちですが、人によってはそれがコンプレックスの可能性もあります。そもそも外見を褒められて嬉しいという感覚がない人もいて、そういう言葉を薄っぺらいと感じるのだそうです。
外見で褒めるのではなく、「よく気が利くね」「あなたの話ユーモアがあって楽しい」など内面で褒めるようにするといいでしょう。
外国人がいるシェアハウスのメリット
外国語を使う機会が増える
英語を使う機会が増えるのは当然ですが、中には母国語が英語ではない外国人もいます。ドイツ語・フランス語・スペイン語・韓国語など日本ではなかなか英語以外の言語に触れる機会がないので聞きなれない言語は興味深いですよね!
母国の簡単な挨拶、おすすめスポットやお店なども教えてもらうと楽しいですよ。
外国人への先入観がなくなる
外国で「日本人ってみんな礼儀正しくて親切」というイメージがあるように、日本人も外国人に対して「〇〇人ってこういうイメージ」という考え方を持っています。私もそんなつもりはなかったのですが、無意識にイメージを抱いていたことに気づきました…
日本人がみんな礼儀正しいわけではないし、欧米人がみんなフレンドリーなわけでもありません。先入観を持って勝手に期待したりガッカリすることは失礼でもあります。
そういった感覚をシェアハウスでは知ることができました。
人生の選択肢が広がる
今まで日本だけでしか考えていなかったことも、世界を視野に入れて考えるとまた違ってきます。外国人と接することで「こんな仕事もあるのか」「そういう生き方も選択肢に入れると楽しそう」など気づきがたくさんありました!
私の場合、日本で働いて生活していくことしか考えていませんでしたが、別に海外で働いてもいいんだという当たり前の視点を持ちました。
英語ができないからという理由で日本でしか働けないと思い込んでいましたが、別に必ずしもビジネスで英語を使う必要もないのです。PCさえあれば日本の案件を海外で受注することもできるし、日本人が経営する日本人のための海外支店もあるだろうし、探せばいろいろな方法が見つかります。
世界中に友達ができる
本当にSNSがある時代に生まれてよかったと思います。シェアメイトが帰国した後も連絡を取れますし、次そのシェアメイトの国に遊びに行く機会があれば再会することだってできます。知らない土地に1人でも知人がいるだけで心強いですよね!
自分がシェアハウスを退去してもずっと連絡を取り続けていればその繋がりは消えません!
外国人がいるシェアハウスのデメリット
デメリットとして上げますが、実際そこまで悪いとも思っていません。文化の違いを体験するのも学びですし、むしろ知ることができてラッキーなくらいだと思ってます。
ただ、少しギスギスした経験があるのでデメリットとして私が体験したことを書いておきます。
日本の常識が通用しない
日本と外国とでは文化も習慣も違います。日本は土足文化ではないので家の中をキレイに保つ意識が高いです。食べかすを床にこぼしてもそのままだったりということもしばしば。
日本人でもマナーが守れない人はいるので外国人だからという問題でもないのですが…
日本では小学校で教室掃除があります。外国の学校では掃除は専門スタッフの仕事として行われることがほとんどです。自分の部屋以外も綺麗にするという意識はそういった違いからも生まれてくるのだと思います。
だからと言って「ここは日本なんだから日本の文化に合わせろ!」という問題でもありません。彼らの常識を全否定するのではなく、話し合いなどでちょうどいい落としどころを見つけるのがトラブルが少ない方法です。
外国人と生活するということはそういった違いをお互いに尊重し、助け合いながらするものだと思います。
意思疎通が難しい
日本語がそんなに話せない外国人に気を遣う場面が時々あります。日本人同士で話してばかりいると同じ空間にいる外国人にも話しかけた方がいいのかな…でも共通の話題でもないしどうしよう…などとソワソワしたことがありました。
私がペラペラに話せるならまだいいのですが、そうでなかったので話題も限られてきますしスムーズな会話ができない状態が長時間続くと結構疲れます。
また、微妙なニュアンスが伝わってなくて誤解が生じたりすることもあるので異文化交流の難しさを体感します。
空気を読まない
空気を読むというのは日本人独特な気がします。もちろん外国人でも空気を読んで行動する人がいますが、たまに本当に読まない人もいるんです。
明らかに疲れている態度なのにお構いなしに話しかけてきたり、みんなと雑談している時に全然違う話題を出してその話ばかりしてきたり…。日本人同士だと「察して」という雰囲気で伝わることや「今話すことじゃないな」と話題をふらなかったり”空気を読んで”コミュニケーションします。
あまりに空気を読まない外国人には「今疲れてるから後で話そう」「今はこの話題で盛り上がってるから次の機会にその話をしよう」など直接言わないと伝わりません。そんなこと言ったら気分を害するのでは…?と思うかもしれませんが、意外と普通に「あ、そうなんだ!OK~」くらいの軽い感じで受け止められます。
外国人との誤解やトラブルの多くは”言葉不足”による要因が大きい気がします。デリケートなことまでズケズケ聞くのは違いますが、それされると困るなどといった内容は直接伝えた方がいいです。
まとめ
シェアハウスでの国際交流は自分の成長に大きく貢献します!その体験が良い思い出・悪い思い出にしろ自分の経験値としてちゃんと残るので損することはなかったです。
これだけが正しい!と思い込んで生涯を終えるより、こういう考え方もあるし視点を変えるとまた違って見えるという多方面から物事を捉えられるようになるとこの先楽しめることも増えそうですね!
世界にはいろいろな文化や常識があって、日本が必ずしも正しいというわけではありません。郷に入っては郷に従えという言葉はあるものの、お互いの文化を尊重しあうのも大切です。
料理を一緒にしたり、ご飯を食べたり、ゲームをしたり、遊びに行ったり!外国人とここまで関係を持てる環境はシェアハウスしかないのではないでしょうか。興味がある人は短期間から住んでみるのもおすすめです。